2013年2月28日木曜日

配慮/工夫

計画の要点等では、
◯◯計画について、次の要点等を具体的に記述する。
として設問が並んでいる。
過去問をタテ読みしてみると、
H21.◯◯について配慮したこと
H22.◯◯について工夫したこと
H23.◯◯について工夫したこと
H24.◯◯について工夫したこと
となっているのだが、H22年から“配慮したこと”が“工夫したこと”となったのは?

辞書を見ると,

はい‐りょ【配慮】
〘名〙スル心をくばること。心づかい。

く‐ふう【工夫】
〘名〙スル
1よい方法や手段をみつけようとして、考えをめぐらすこと。また、その方法や手段。

となっているが、
問題文で記述するように求められているのは
「◯◯について何に配慮したか」ではなく「◯◯について配慮したこと(配慮してどんな対応をしたのか)」
参考にウラ指導さんの模範解答例を見てみると、
H21(1)①建築物の外部動線について配慮したこと。
という設問に対して
「周辺状況からも本敷地の主要な道路と想定できる北側道路からのアプローチに配慮し、玄関ホールへの主出入口、・・・を北側道路に向けて計画した。(後略)」
まさに模範解答。
これが、
「主出入口は、主要な道路と想定できる北側道路からの利用者の利便性に配慮した。」等だと解答として少しズレている。

試験元は設計課題において具体的に何をしたのかということを記述してもらおうと思って問題文を作ったのだと思う。次の年から問題文の言い回しが変わったのは、こう書けば読み間違いしないだろうという親切心なのかも。

2013年2月27日水曜日

犠牲系④

試験で問われているのは、
「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」を有するかどうか。

「理想系/犠牲系」というと
製図試験用語集http://www.ura410.com/00_ura410/yougo_kaisetu/yougo_seizu.html
では、
合格図面であるものの減点の多い計画を犠牲系といいます.
ということなので書いてきたこととはちょっと違う。
条件縛りもあんまり無くしました。可もなく不可も無くでいいので、時間内にまとめて下さい
ということなのかも。
単に資格試験なので
平凡なフツーの計画をそつなくまとめられればオッケイ。
採点基準に触れていなければ(ミスが無ければ)減点もなく合格基準ということなのだろう。

楽なプランの方が合格しやすいというと、なんだか努力することに意味が無いみたいに取られてしまうかもなんですが、
この試験は試験元が
「専門分化している建築設計を調整し、取りまとめていく基本的な知識・能力等を確認するために」
行なうと言っているように
http://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000111.html
シンプルに物事を整理して解答できるということが求められている試験なんだと思う。

UPS (Ura410 no Penguin-san no Goukaku  Strategy)
合否を決める3つのポイントは,1.アプローチ2.ゾーニング3.ストーリーである
ナルホドという感じ。

2013年2月26日火曜日

犠牲系③

オッサンが国語力に取りかかったらしい。

今年の課題、
図書館部門に
「ヤングアダルトコーナー 70㎡」
とか
展示ギャラリーの特記に
「・敷地外から室内の展示風景が見えるようにする。」
とかの一行があるだけで
図書1階案というのが少数派になり、
図書1,2階案へ進む人が増えて難易度急上昇、
図書を2階にまとめて条件を軽くかわすのが楽勝合格案になったかもしれない。

出題元もそこのところがわかっているだろうから、
さらに小ホールの特記に
「・天井高は4m以上とする」
という特記が加わったりすると・・
集会部門を1階では階高5500?
やはり2階に持っていってホール部分の階高を上げた方が合理的だよなぁ、
それともホール部分の床を1500下げるか?段差処理がでてきてハマりそう。

ほんの少しのことなのだが大変なことになりそう。
ハードルを上げずに簡単にまとまる案はやはり図書1階案だろうが
少数派になるのかもしれない。

【標準解答例 補遺】

フト気になって標準解答例①の図書1,2階案を見てみる。
図書1,2階案とはいうものの、
2階にあるのは、AVコーナー24.5㎡と情報検索コーナー24.5㎡。
背中合わせに並んだブースの中央部分は通路スペースだろうから実質14㎡〜17.5㎡。
1階にある職員控室(男)(女)の各12.5㎡と入れ換えればすっきりするのに。
カフェの目の前の自販機コーナーというのも何だかという気がしなくもないし。
1,2階案を無理して作ったのだろうか。ご苦労様です。

2013年2月23日土曜日

犠牲系②

図書館部門を1階にまとめるのがきついなとなったときのもう一手。
アプローチのとり方は、一般的には道路側から取る。
二面接道の敷地であれば、主要な道路だと想定される幅員の広い方の道路から取るし、
同じ幅員の道路であれば接道距離の長い道路の方がいいような気はする。

今回のトレンドは
ユープラ2012トレンド
こんな感じだったのだが、
図書が12コマじゃあキツいなぁ→図書を1,2階に分けよう
というのも解決案としてはあるのだが、
エントランスホール4コマのスリム化&図書12コマの拡大案として
ユープラ
こんなパターンもだせたら、
おっ、いけるかもという予感が芽生えるかもしれない。
接道距離の短い道路からのアプローチになるが条件違反ではないし。
さらには拡大した図書館ゾーンに余裕が出来ればカフェも1階に設けられる。

予感が確信に変わる(?)かも。


問題用紙には描いてませんでしたが、こんな敷地いかにもありそう。
ほとんどの人は車で来館、北側からのアクセスが重要^^;;;

犠牲系①

ウラ指導のペンギンさんが、ブログに
本番では,必要最低限の合格図面を目指して欲しいからです.その分,見直しや条件違反チェックに時間をかけた方が合格できます.
と書かれている。
必要最低限と言われても試験中にはなかなか見切れないよなぁとも思うのだが(ワタシだけ…^^;

ユープラ129案(うち合格案53案)では、
図書1階案   73案(57%) 合格案37案(70%) 合格率51%
図書1,2階案 45案(35%) 合格案12案(23%) 合格率27%
図書2階案   11案(  9%) 合格案  4案(  8%) 合格率36%
という結果になっているのだが、
図書1,2階案はプランが難しくなるので条件違反をしてしまったり、
エスキースに時間がかかり見直しの時間が取れなかったということがあると思う。

趣味の世界とかなら、やりがいや達成感を求めて敢えて高い山に挑むとかもあるだろうが
資格試験で道を極めて試験の達人とかになってもしかたが無い気がする。
人それぞれの考え方はあると思うのでワタシがどうこう言うことでもないのですが。

それはともかく、
今回の試験の要求室の表は
一般開架スペース  約300㎡
児童開架スペース  約160㎡
新聞・雑誌コーナー   約70㎡
サービスカウンター  適宜(50㎡くらい)
読書室         約50㎡
AVコーナー       適宜(30㎡くらい)
情報検索コーナー   適宜(15㎡くらい)

ということだったので
ワタシは図書館部門は概算で750〜800㎡(通路スペース含む)くらいと見込んで
カフェもまとめて少々強引に納めてしまいましたが、1階にまとめるのがきつそうだと思ったときに、

一般開架スペース  約300㎡270㎡
児童開架スペース  約160㎡ ⇒ 145㎡
新聞・雑誌コーナー   約70㎡ ⇒ 65㎡
サービスカウンター  適宜(50㎡くらい)⇒ 30㎡
読書室         約50㎡ ⇒ 45㎡
AVコーナー       適宜(30㎡くらい)⇒ 15㎡
情報検索コーナー   適宜(15㎡くらい)⇒ 10㎡

とぎりぎりの面積で設定して、通路スペースも専用にとらずに家具(書架)のレイアウトで確保(書架の長さは指定が無いので少なくてもいいはず)すると600㎡くらいまで削れる。
これも犠牲系?(というほどでもないか)発動として十分ありの考え方だと思う。

2013年2月21日木曜日

ショートビデオ

ウラ指導さんのHPで
ウラ指導・ザ・ムービー
というのを発見。(通称ウラビデオ(嘘です、ごめんなさいm(_ _)m))
4コマ目の写真は何だろう?気になる・・
(ハンバーグの話の続きだろうか??)

【omake】

観光庁がYou Tubeで流している
ラグビーワールドカップ2019日本開催
というプロモーションビデオ。
だいぶ先ですが、ザハの新国立競技場でファイナルの予定(たぶん)。

2013年2月18日月曜日

えーご

どーでもいい話ですが、
今日配信のKKのメルマガ(2013218 1074)に大阪航空局管内の最近の動き
というレポートがあったのでさらっと目を通そうとしたが非常に読みにくい文章。

関空と伊丹については、昨年7月に両空港の経営統合が実現し、新関空会社
による両空港の一体化・効率化が進められています。昨年10月には、同社から
「中期経営計画」が発表され、今後の戦略的成長プログラムが明らかにされま
した。顧客目線で(カスタマーズアイ)、両空港の価値を最大化し(シナジー)、
新たな課題に挑戦する(クリエイティブ)との基本コンセプトに沿って、旅客
ネットワークの拡大、貨物ハブ空港化、魅力ある商業エリアの創造、アクセス
改善など、各種の取組が始まっています。

ここまで無理してカタカナ使わなくてもと思うのだが。
気になるのでその「中期経営計画」というのを検索してぱらぱら見てみたら、
3つのキーワード
「カスタマーズアイ」顧客目線で、
「シナジー」両空港の価値を最大化し、
「クリエイティブ」新たな課題に果敢に挑戦。
ん〜、普通“目線”ってstandpointとかviewとか言うような気がするけど?

YAHOO!知恵袋をみたら、
質問
(カスタマーズ・アイ)の意味を教えて下さ〜い。

ベストアンサーに選ばれた回答
>カスタマーズ・アイ
顧客の目
とあった。これで伝わるのか・・

【追記】
レポートの中程に
ゼロエミッションの実現
ペーパーダイエットにより紙の使用を80%削減。
と書かれていた。
A4をやめてB5にするとかかなぁ。老眼の人はつらいだろうなぁ〜<マテ
ペーパーレスではダメなのだろうか?

2013年2月17日日曜日

小ホール控室④

パターン出しの時点で考えておければいいのだろうが、
時間内に描ききらないと再チャレの通知がきてしまう試験なので
究極の選択をしないといけないこともあるかもしれない。


オモテへの動線/ウラ動線
オモテへの動線/ウラ動線

ユープラではウラ動線が共用部にでてくる案が14案あったが、

合格案が 4案、不合格案は10案。

ワタシの憶測になりますが、標準解答例は合格水準の標準的な解答例を示すことを意図したものということなので、ククリがチギれていても、ウラ動線が共用部にでてくるよりは好ましいという試験委員からのメッセージなのかもしれない。

小ホール控室③

ククレてないのが問題なのかということで、小ホール控室の位置を集会部門としてククルようにすると・・。


標準解答例①“改”_小ホール控室をククル

こんなパターンも考えられる。
試験で(なくても)求められるのは、適切なゾーニングと明快な動線計画(避難等への配慮はトーゼン)。
UPS(Ura410 no Penguin-san no Goukaku Strategy)も一緒で、
「知識及び技能」を有する人“ぶる”には全体を見ないといけないんだと思う。

管理者動線には、オモテへの動線とウラの動線の2種類が考えられる。
標準解答例②では、管理廊下ですべて完結するので混乱は起きない。


オモテへの動線/ウラ動線

がしか〜し、
ゾーニングをククレてると思った標準解答例①“改”案では、ウラ動線がオモテ(共用部)へでてきてしまう。


ウラ動線(スッピンが…^^;

小ホール控室②

要求室の表の特記事項には、
・小ホールで行われるイベント関係者の控室とする。
とあり、小ホールの特記より、イベントというのが講演会、映画上映会、各種発表会等のことだとわかる。

ストーリーを考えてみる。
講演者が関係者と一緒に図書館に到着して、小ホール控室へ。
(書かれていないですが)メイン(サブ)エントランスからというより、職員に案内されて通用口から入って来るような気がする。
開演時間までは、小ホール控室で準備をしたり、館長・応接室で挨拶をしたりとかか。
客席の方は三々五々といった感じで人が集まってくる。時間があれば展示ギャラリーで時間をつぶす人もいるかもしれない。
開演時間になるとホールの扉が閉められて、まず主催者の挨拶があって講演開始。
途中休憩時間もあるかもしれない。標準解答例①のようにステージと小ホール控室が裏動線でつながっていないときには、舞台袖に居場所(前室)が必要かも。
講演が終わると主催者のお礼の挨拶があって終了という感じか。

なんてことを想定してみると、
小ホール控室 → 小ホールステージという動線が取れていないと支障がありそう。


標準解答例②_小ホール控室⇄ステージ

本日の講演が人気の宇有舞サンだったりすると、モンブラン片手の若造が扉の前で出待ちして場内が混乱しそうだ<マテ


標準解答例①_小ホール控室⇄ステージ

小ホール控室①

集会部門の要求室にある、オマケの小ホールの控室。オマケの付録みたいな感じだが、階別ゾーニングで図書館部門と集会部門とを分けた中でも、ゾーニングとしては管理部門でククルのがフツーか。
標準解答例は2案とも管理ゾーンでククっている。
標準解答例①
標準解答例②

標準解答例②の方が素直な感じがする。ユープラでも多数派。
UPS(Ura410 no Penguin-san no Goukaku Strategy)では、
合否を決める3つのポイントは,1.アプローチ2.ゾーニング3.ストーリーである
なのだが、標準解答例②はいいとして、標準解答例①は集会部門のククリではククレてないように見えるがチギッタのだろうか?

解答例①の小ホール控え室がこんなに離れていて、
しかも管理部門に配置しても問題無しなんだよね。
大臣がオッケイといえばいいと言うことか。

長いものには・・かい、それは違うだろ〜。
(スミマセン、一部脚色してます)
という受験生も居られたので微力ながら検証してみる。

2013年2月16日土曜日

セキュリティ配慮③

たぶんBDSは計画しなくてもオッケイだったはずだが、
ユープラを見てみると
BDSを設けない計画で合格案は 2案、不合格案は 1案
図面にBDSを描いてないが要点には計画すると書いてある案で合格案は 2案、不合格案は 3案

大半の人が計画の要点等にセキュリティに配慮してBDSを設けたと書いているのだが、
(ワタシも書いた)
計画の要点等で要求された、
建築計画について次の要点等を具体的に記述する
③ セキュリティについて工夫したこと
のココロは
計画に当たっての留意事項の
① 建築物はセキュリティ等に配慮する。
だったのだと思う。

ワタシも解答欄の行が埋まらなかったので、
サービスカウンターからエントランスホールが見えるように計画し、利用者の入退館の管理がしやすいように配慮した
とか書いた模様。多少は読み取っていたのか苦し紛れに行を埋めたのか覚えていない・・


ネーサン風にまとめると、

センターが公表するKK風のキチンとした文章だと、
一級建築士試験「設計製図の試験」は、「与えられた内容及び条件を充たす建築物を計画し、設計する知識及び技能について設計図書等の作成を求めて行う。」ものである。

ウラ指導流ぶっちゃけ戦略だと、
「製図試験で確実に合格をもぎとるために必要なものは何か?」ということを常に考えて下さい.まずは,「出題者がどのようなものを求めているのか?を課題文から正確に読み取ること」.次に,「読み取ったもの(=出題者が求めているもの)をプランニング上で表現すること」.この2点に尽きるわけです.

satoのなんちゃって合格理論だと、

試験は要領。丁寧に読んで、書かれていることを描けるかどうか。
(今年は“ぶる”が流行りそう、わかってる人“ぶる”とか。それにしても読取れないとハンデ戦になる)
たぶん同じことだと思う。


【omake】
BDSと並んで図書館特有の装置にブックポストがある。
コチラは課題文に
・ブックポスト(閉館時間中の書籍の返却に利用する)を設ける。
と明記されている。
図面にブックポストの記載無しで合格案は 3案、不合格案は 10+1案
(郵便ポストのように独立した工作物?として計画された方が1人おられた)
描かなくても失格とはならないものの、減点としては大きかった模様。

2013年2月15日金曜日

セキュリティ配慮②

出題元の要求は、
建築物はセキュリティに配慮する
だったということを念頭にユープラ検証で混乱していたのを整理。

(ユープラ124案の動線で)
・一般開架スペースからカフェ・・・動線不可で合格案は 0案、不合格案は 6案
・     〃   (BF対応)・・動線不可で合格案は 1案、不合格案は 12案
・一般開架スペースから読書室・・・動線不可で合格案は 3案、不合格案は 9案
・     〃   (BF対応)・・動線不可で合格案は 4案、不合格案は 16案
・児童開架スペースからカフェ・・・動線不可で合格案は 4案、不合格案は 11案
・     〃   (BF対応)・・動線不可で合格案は 5案、不合格案は 13案
・児童開架スペースから読書室・・・動線不可で合格案は 5案、不合格案は 13案
・     〃   (BF対応)・・動線不可で合格案は 7案、不合格案は 18案
・サービスカウンターから作業室・・動線不可で合格案は 3案、不合格案は 12案
・     〃     閉架書庫・動線不可で合格案は 3案、不合格案は 12案

大半の方は問題のない動線計画としているのだが、動線が不可(BDSがあるため通れない、BDSがあるため共用部のEVに乗れない)でも減点が少なくて合格案とみなされたということなのかと思っていたが、
課題文に明記されていた条件は、
・貸出手続き前の書籍を閲覧できることができるようにする。
ということだけ。
BDSを設けるとは明記されていない。
一般的には、図書館の読書室(学習室)で館内の書籍で調べものをしたりするのに、いちいち貸出手続きを取らなくてはいけないのでは不便だと思うのだが、課題文の条件には明記されていないので、読書室への動線が取れていなくても出題元の設定した条件に違反とはならない(採点項目ではないので減点されない)のかもしれない。
児童開架スペースからカフェへの動線のほうも、とりあえず一般開架スペースの方だけでも動線が破綻していなければ合格圏に入れる減点だったのか。
(読書室でオトナが児童開架スペースの絵本を見てはいけないわけではないし、
母親が読み聞かせするために子どもとカフェに行くとかいろいろありそうですが)

最低限の合格図面を目指すといってもここまではなかなか見切れなさそう。
やはり簡単にまとまる案で、いい子“ぶる”のもひとつの手か^^;;;

セキュリティ配慮①

今回の試験の設計課題は「地域図書館」
セキュリティにBDSはお約束。
資料集成にも(H24学科試験、問題コード24142)
●公共図書館でも閲覧室入口にブックディティクション装置(BDS)を設置する傾向にある。
とある。

3Mの製品カタログを見ていたら、“Security Solutions for Library”とある。
あれっ?これって
図書館の資産(蔵書資料)のセキュリティ(紛失から守る)ですよね。

課題文を改めて読んでみれば、

(1) 建築計画については、次の点に留意して計画する。
 ① 建築物はバリアフリー、セキュリティ等に配慮する。

ハイっ!蔵書資料のセキュリティに配慮して計画しました!
といっても試験委員からすれば、
ワシそんなこと求めてませんが。
建築物のセキュリティと書いといたの、よく読んでね。
来館者の管理とか、管理部門(収蔵庫)に来館者が出入りしないようにとかしてもらいたかったんです。
ということ??
ユープラでもBDSを設置したために動線がいろいろ錯綜している案があるのだが、
これも受験生が自分で上げたハードルってことなのか。

いろいろ辻褄が合ってきそうな感じ。

【追記】
過去問をタテ読みしてみると、
H21 ① 建築物はバリアフリー、セキュリティ等に配慮し、
    貸事務室については収益性、快適性、フレキシビリティ等に配慮する。
H22 ③ バリアフリーに配慮する。
H23 ① 建築物はバリアフリー、セキュリティ等に配慮する。
丁寧に読まないといけない。

2013年2月11日月曜日

標準解答例⑩

試験対策用のパーツ集とかで見かける駐車場。
駐車場
通行量の少ない道路ならいいだろうけれど、歩道を横断でバックで入庫か出庫しないといけないって使いにくいだろうと思いながらも試験ではオッケイと割切っていたのだが、今年の標準解答例①を見るとちゃんと考えてるじゃん。

標準解答例①
これなら前進入庫、前進出庫ができる。
これが合格水準ですが何か( ̄^ ̄)
試験委員のドヤ顔が目に浮かぶ<ぉぃ

【追記】
解答例の一般開架スペースとかは範囲を示す点線を描いてない。
294㎡(6コマ)と書いてあるんだからいいということなんだな(危険か)

2013年2月10日日曜日

採点のポイント

合格基準等についてとしてセンターが公表している採点のポイントの
(1)空間構成
   ③要求室等の計画
は要求室を計画しているか(図面に描いているか)ということなのだろうか。
ユープラを見ていて散見されるのが地下1階の設置階指定のあった閉架書庫の位置未記入。
計画されていなくてもランクⅣとはされないようだが、
要求図面は下表により所定の図面を作成し、必要な事項を記入するとされており、
1階平面図兼配置図には、
次のものを図示又は記入するということで
ロ.室名等
ハ.要求室の床面積
ハ.地下1階部分[閉架書庫及び設備スペース(地下1階に設けた場合)の位置を点線で図示し、室名を記入する。]
が求められている。
閉架書庫と地階に設けた設備スペース(とコア)をまとめて図示してそれぞれの範囲を明示(室名を記入)していないと計画として未完成(≠作図は完了)とみなされてしまったのかもしれない。
スーパー高速作図法(大嘘)

速2時間作図法(ワタシも参考にした)ではないですよ〜

2013年2月9日土曜日

ストーリー②

ウラ指導のペンギンさんの合格戦略(通称UPS (Ura410 no Penguin-san no Goukaku  Strategyとはいわない<ぉぃ
合否を決める3つのポイントは,1.アプローチ2.ゾーニング3.ストーリーである
に基づきユープラ検証でもストーリーを見てみる。

利用者動線は
①図書利用者(大人、子ども、障害者等)
②イベント開催時にホールに来る人(集団、障害者等
③セミナー等で会議室を利用者
の3パターンを想定してみる。
利用者は問題文で指定された部門を横断する形での利用のしかたとなる。
当然のことながら共用通路の移動となるので(BDS区画を含めた)バリアフリー、セキュリティが要求される。


利用者動線

管理動線の方は、
①.施設管理者は、「事務室⇔サービスカウンター⇔作業室 / 閉架書庫」間を移動して(休憩含め)業務をする。
理想的にはコンパクトにまとまっている方がいいのだろうが、明快な動線が確保されていれば問題文の要求は満たせる。
図書館部門のサービスカウンターは、図書館部門の要求室ではあるがカウンター内に入るのは管理者なので、利用者部門内に島型配置となる場合は管理部門からのアプローチが必要となり、ここも明快な動線計画としておきたい。
②.イベント関係者の控室となる小ホール控室も集会部門の要求室ではあるが、管理部門からの動線が確保されている方がイベントで使用する資料や機材等の搬入経路としては現実的。(必ずしもウラ動線でつながっていなくてもよく、利用者動線と交差しなければ特に問題はないと思われる)


管理者動線

ApZのパターン検討で上記くらいまで想定しておけばプログラムは破綻しなさそう。

図書ゾーン内で、一般開架(静)と児童開架(騒)とを離して配置したいとか、開架スペースを通らないとAVコーナーへの経路が取れないとかはその次の問題。

採点のポイントではまだ、
(1)空間構成
①建築物の配置計画
②ゾーニング・動線計画
までしかきていないのだが、ユープラではランク1とランクⅡはこの段階である程度振分けられてしまう感じ。
(足切り点の設定があったのかもしれない)

【追記】
学科試験的にはUPSは無停電電源装置(Uninterruptible Power Supply)です。