2013年8月8日木曜日

設計条件と要求図書

採点のポイントが毎年同じなら、お題は変われど設計条件や要求図書の書式も
"まいどまいど"です。
問題用紙はテンプレートがあるのでは?というくらい毎年同じレイアウトなので、
新制度になってからの4年分を見比べておくと、問題を読んだときに、毎度問われて重要なところ、新しく聞かれているところが一読でわかるようになります。
(余裕があればそれ以前のものも見ておきたいところですが・・)
新制度になってからの「設計製図の試験」の問題用紙のレイアウトはこんな感じです。


問題用紙
内容はキチンと整理されていて、
設計条件要求図書というように記載されています。
試験元が、
「設計製図の試験」は、「与えられた内容及び条件を充たす建築物を計画し、設計する知識及び技能について設計図書等の作成を求めて行う。」ものであると言っているのですから、
設計条件】に書いてあることを【要求図書】として提出するだけです。
設計条件に書かれていないことはおそらく採点項目ではないだろうし、
要求された設計図書に間違いがあったり完成していなかったりだと「知識及び技能」があるとみなしてもらえません。
当たり前の話ですが、試験では見た目(提出した設計図書)だけで判断されます。

番号が振ってあるのは(ワタシの場合の)読む順番。
まず、相手のいうことを聞いてどういうものを求められているかを読みとらないと
マエーススメないので、
①コンセプト、②留意事項
を頭に入れて、
③敷地条件と⑤その他の施設等を読めば
何となくのイメージはつかめます。→Ap (アプローチ)
(あくまで相手の要望を読み取るだけで設計するわけではありません)
⑥構造、階数、床面積、要求室も記載されているので、書いている通りのものにすれば条件を充たすものになります。→Z(ゾーニング)
④図面で表しきれないことは、文章で書くことができます。

特別な知識や技能は必要なくて、
(求められているのは、基本的かつ総括的な知識及び技能です)
相手のいうことを丁寧に聞いて、フツーのラクにまとまる案でミスなく仕上げてしまえば
年末に希望している通知書が届くはずです(たぶん)。

8 件のコメント:

  1. なるほど(・O・)
    課題文を読む順番を変えるだけでも、理解のしやすさが違いますね。
    私はまだ3〜4種類しか読んでいませんが(ーー;)頭からよんで、確かウラ指導本に⑥要求室は後回しにしろって書いてあったからそこはとばして、でもその他の施設読むと敷地条件に戻り、留意事項読んでまた戻り…と行ったり来たりしているうちに、はて?何処にかいてあったやら(o_o)??
    となっていました。
    ちょっとの工夫で要領良く!(* ̄▽ ̄*)
    まいどまいど、ありがとうございます!!

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    1. こんにちは。
      まだ、試験から−12日なのにもう3,4種類やっているんですか。
      やっぱりチガ、コロコロホンキのCOLOさん(;゜0゜)
      この課題文読みも、元はウラ指導さんなんです(通称:ウラ技<マテ)

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    2. ふふっキラッ ( = ̄+∇ ̄=)v

      なんて。
      Nの課題がふたつと、去年のと、あと類似の「景勝地に建つ研修所?うしろ二つは読んで解答例をながめてる程度ですが…f^_^;)

      なんかどのくらい(汚い図面、忘れ物、食い違い、etc.)がOKレベルなのかなぁ〜と思って、ウラ組と比べると多分数を見られないと思うので、なるべく過去問とか見て研究した方がいいんじゃないかと…。仕事もヒマだったので…f^_^;)
      ウラ技の漏洩、期待してます( ̄∀ ̄*)

      そうそう。私も勾配定規好きデス(^-^)b
      で、テンプレートが使えないので、バンコと勾配定規の併用作戦を狙ってます_φ( ̄ー ̄ )

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    3. こんにちは。
      25年組?初代塾生のnobutaさんも書かれていましたが、
      試験なので、基本はミスを減らすことなんだと思います。
      ガッコの作法とかあるような気もしますが、
      基本は、
      過去問と試験元が習得すべき知識及び技能の目安を示す資料として、合格水準の標準的な解答例として公表している解答案だと思います。
      ウラ指導さんのよりどころもおそらく標準解答例のはず。
      ペンギンさんの勘ということはないと思う^^;;;

      コーバイ定規の人がいて何だか嬉しい(^_-)v
      製図版に向かっていたのは♪いつの〜日いか〜、なんですけれどね …^^;

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  2. フツーのラクにまとまる案でミスなく仕上げてしまえば

    →言っておられることは、重々承知しているのですが・・
    実行に移すと難しいです。。。。


    年末に希望している通知書が届くはずです(たぶん)。
    →(たぶん)ではなく、絶対!と言い切ってほしい。

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    1. Mさん、こんにちは。
      この書き方はワタシの仕様だと思って下さい。
      基本的に世の中100%ということはないと思っているところがあるので^^;
      極端なたとえですが、難しいことに挑戦して計画が完成できたとしても
      面積計算を間違えてたりとか室名を書き違えたりとかのミスがあると、
      残念な結果になるような気もします。
      難しい問題は出題されないはずなので
      (出されても40%超の人ができない気がします)
      簡単な案にまとめてミスを極力減らす方が合格しやすくなるんだと思っています。
      (あくまで試験は要領のところもあると思っているワタシの個人的な見解です)

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  3. 自分もウラ指導です。課題読みの順番もsatoさん仕様と同じです。
    大賛成です。ですが、フツーがね・・・どうしても出来ないですよね・・・
    フツーほど、難しいものはないのかもしれませんね。。。

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    1. こんにちは、
      フツーにラクな案で、というのはワタシの考え方なので
      そうしないと合格案にならないということではないですし、
      ウラ指導さん風にいえば多数派といわれているものと近いんだと思います。
      ペンギンさんは最近【ウラ指導流が勝ちまくっている理由】で
      「理想系にこだわり過ぎず無難な合格図面(適切な割り切り判断が肝心)」それだけです.
      とおっしゃっていますが。
      エスキースでパターン出しをしたときに
      いくつかの候補の中から選んだもので倍コマ1/400と進めていくと思うのですが、
      簡単にまとまる案を選んだ方が早く完成できるというだけの話です。
      身も蓋もない言い方なんですが、誰もが考えるようなフツーの案という感じで使っています。
      昨年の試験課題を見ているのかどうかわかりませんが、
      ユープラ150案くらいでいえば、図書1階、ホール2階、吹抜けは広い閲覧室の上で計画するのが1番簡単にまとめられたんだと思います。
      それに対して、図書1,2階案とすると難易度が上がって、考えないといけないことが出てきてまとめるのに時間がかかったのではと思われます。
      どちらでも合格案には辿り着けていたのですが、以前のように条件縛りが多い問題と違い、新制度になってからの問題はいろいろなパターンを許容するので、判断するときにラクな方を選択するというのもアリなんだと思います。

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