2013年10月3日木曜日

周辺状況

今回のウラ模試では、計画に当たっての留意事項で
渓流の景観を活かした計画とする.ことが求められていた。
過去問の留意事項を見てみると。
お約束は、
適切なゾーニング、明快な動線計画(避難への配慮)バリアフリー(セキュリティ等)、敷地の周辺環境に配慮。
特徴的なものとしては、
H21:貸事務室については収益性、快適性、フレキシビリティ等に配慮する
  建築物の環境負荷低減に配慮する
 →面積表に基準階有効率を記入(採点のポイントに設計条件(基準階有効率)の
  著しい逸脱は重大な不適合と記載あり。
H22:来館者動線、職員動線及び搬入経路が交叉しないような計画とする
H23:食堂、食堂・デイルーム、レクリエーションルーム等の共用部については、自然光を積極的に取り入れる計画とする。
H24:特にナシ
H25ウラ模試:渓流の景観を活かした計画とする.
当てにきた(byペンギンさんメルマガ)問題で特徴的だったのはコレ(だと思う)。

敷地は、ある地方都市。
静かな自然環境の中で・・活動することを目的にして計画される施設の敷地と書かれているので、目的にかなう敷地が選定されているはず。
イメージとしては、
渓流沿いの8m道路(イメージ)
良好な自然環境に囲まれていて、渓流沿いの8m道路と歩道付きの16m道路(バイパスとかかな?)とにはさまれた600坪くらいの平坦な敷地。
16m道路の向かい側はテニスコート。おそらく山々の緑に囲まれていて、部屋から見えてもそう不快な景色ではない、
のかもしれない(妄想です)。
テニスコート(イメージ)
「設計製図の試験」では、計画の要点等の記述をするように求められるので、
与えられた設計条件に対して、どのように考えて計画をしたのかを具体的な記述で
合理的な説明ができるかどうかなのだと思う。
主要道路と考えられる幅員の広い道路からのアプローチ計画とした。
当たり前すぎることかもしれないですが、どちらが主要道路かは条件として与えられていないので、記述した内容に矛盾がなければどちらからとっても間違いではないはず。
ですが、
景観に配慮で渓流側に要求室を配置することを考えたら、16m道路側にアプローチや駐車場を計画する方がラクにまとまると思います。
敷地予想
課題文には明記されていませんが、
専用駐車場が❶だとしたら、横断歩道を渡って公園側に配置したプラザを経由したアプローチを取りたいところだろうし、
❷だったら、全然プランが変わります。
8m道路の方が生活道路で、コンビニとかがあったりで主な道路という可能性もなくはない。
10年後はわかりませんが^^;;;
与えられていない条件はどう設定してもいいはずなので、要点に理由を明記して説明できればいいのだと思いますが、ハードルを上げても評価されるわけではないと思うので
割り切ってありきたりのことにしたほうが合格しやすくなると思います。

渓流の景観を活かした計画とする」の評価基準も、どの部屋もしくはどの部門(宿泊部門 or 研修部門)を渓流沿いとしてもらいたいということを課題文から読み取るのは難しいと思います
主文には、
本施設は、静かな自然環境の中で生活を共にしながら集中授業や研修活動を行うことによって、学生および教職員間の理解と信頼を深め、人格の形成に寄与することを目的とする.
と書かれていますが、フツーに読めば、
生活を共にし(宿泊部門、寝・食、浴)ながら集中授業や研修活動(研修部門、ゼミ室・プラザを行うことによって
だと思うので、どちらが上というより両者がないと成立しない。
一時オッサン掲示板(ブログ)で王様のことが話題になっていましたが、
今回の課題「大学のセミナーハウス」の場合は「交流」による相互理解を得るのための、2泊3日くらいの生活と研修をする施設と捉えていいような気がします。
(トーゼン課題文によるわけですが)
なので、どの部屋、どの部門というより、建物全体の計画として考慮されているかどうかなんだと思います。
セミナーハウスの計画案として、外部に対しては閉じて中庭(プラザ)を計画して、
「生活を共にしながら集中授業や研修活動を行うことによって、学生および教職員間の理解と信頼を深め、人格の形成に寄与することを目的とする」
という設計コンセプトもあると思いますが、
その計画では、今回出題元の求めている内容および条件を充たしているとは判断されないと思います。
どの部屋でもいいのだとは思いますが、
大仰な、オットシツレイシマシタ格調の高い設計条件を読んだら、
フツーに考えれば、利用者用の諸室を優先で考えるだろうし、計画しやすいのは食堂だと思います。
浴室で頑張ろうとすると、目の前が道路なので何か仕掛けを考えないといけない。
浴室の部門構成が宿泊部門なのは2階に設けて欲しいってことかなぁ、という
誘惑もありますが^^;;;
2階は階指定の要求室(宿泊室)なので、半分は渓流側になるはず。コアや便所より宿泊室やラウンジにしたいと思いますが。
多目的室は何に使う部屋なのかわからないので、ワタシはプラザを見下ろすところにしました。

毎日そこにいる管理の人たちのことを考えて、・・
という考えがあっても悪いとは思いませんが、合理的説明をしようとするとかなりのエネルギーを必要とする気がします。

ありきたりのフツーの案でまとめても試験元の設定したハードル(課題文条件)は越えていると判定されそう。
合格率40%という試験なので、高さを気にするより落とさない(ミスしない)ことを気をつけた方が合格に近づくと思います。

【追記1】
ウラ指導さんが当てにきたのは、いろいろな解答案の可能性のある課題、だと思っています。
ラクすると合格しやすい、チガウカナ…^^;


【追記2】
試験には関係ないですが、ニュースで大多喜町役場がユネスコの「功績賞」に選出されたといっていた。
最初の一歩みたいな建築なので何だか嬉しい。

2 件のコメント:

  1. いろいろと、お世話かけますm(_ _)m
    おかげさまで、返品の手続きも…(-。-;
    去年のは早い段階で入手済みでした。
    ありがとうございました。

    satoさん、ベテランだったんだ…
    σ(^_^;)

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    1. こんにちは。
最後の週末、有意義に準備進めて下さい。
合格率40%の試験を4回続けて受けるって、どんだけアタマが・・ですよね^^;;;

      (15%×◯回の方がエラいな)
      マイブログは眉に唾をで、読んで下さい(ーー;

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