2013年10月31日木曜日

設計条件④

2.建築物
3.その他の施設等
については例年通りだったのですが、
要求室の表の最初に特記があり、
・セミナー室A・B・C 、アトリエ、和室、エントランスホール及び食堂について
は、地域住民との交流の場となるように配慮する。
とされていました。
昨年の課題でも要求室の表の最初に、メインエントランスの他にサブエントランスを設けるとか適切な場所に吹き抜けを設けるという特記がありました。
イメージとしては“王様”を操る総理大臣?
(なんのこっちゃですが、北杜夫『さびしい王様』にでてくるあの総理大臣です…^^;
唐突な感じもしますが、主文にもこの施設は、
・・・また、地域住民との交流の場となるように発表会、講演会、ワークショップ等ができる計画とする。
と書かれていることを忘れないようにという感じなのかも。
静かな自然環境の中で教授と学生との小グループが起居を共にし、思索し、討議し、談話を交え、人格的接触を図りながら密度の濃い人生経験を持つことがその目的です。(八王子セミナーハウス)
という
大学関係者の学習、コミュニュケーションの為の宿泊施設というとこ
とは少し違いそうです。
「設計製図の試験」なので与えられた内容(プログラム)についてどうこうではなく、
与えられた内容を満たす計画を要求図書にできているかどうかが採点基準のはずです。

改めて主文を読むと、
この課題は、都市近郊の湖畔に建つ美術系の大学のセミナーハウスを計画する
ものである。本施設は、教員や講師を囲んでの実習や討論を通じてコミュニケー
ションを図る場であるとともに、豊かな自然を満喫することで心身をリフレッ
シュする場でもあるまた、地域住民との交流の場となるように発表会、講演会、
ワークショップ等ができる計画とする。
とされていて、このセミナーハウスで求められている目的は三つ、
教員や講師を囲んでの実習や討論を通じてコミュニケーションを図る場
豊かな自然を満喫することで心身をリフレッシュする場
地域住民との交流の場となるように発表会、講演会、ワークショップ等ができる場
です。
交流といっても学生相互のというより、学生と教員や地域住民との交流の場を求られている。
つーことは、王様は誰だ?
実習やワークショップということでいったらアトリエが中心っぽい。
美大のアトリエで思い浮かんだのはコレ。
武蔵野美術大学アトリエ棟 (芦原建築研究所HPより)
東京オリンピックの年(1964年)に竣工とのことですが、耐震改修もして使われ続けています。
北側妻面の窓からの安定した自然採光、ウォールガーダーによる日射の遮蔽、勾配(三角)屋根の形状を活かした室内空間、課題文まんまです^^;;;
やった方はいるのかな?
残る条件の自然を満喫して心身をリフレッシュというのは、実習をしながらというより、滞在中の食事・入浴・休息といったことを通してだと思いますが、景色がよい遠くの山々を眺めるというのがお手軽な感じ。レイアウトを工夫して、樹林のあるロケーションを活かしてとかもありそうです。
おそらくどれを正解にするという採点基準でではなくて、計画全体がまとまっているかどうかということが求められていることなんだと思います。
例えてみると、宿泊室が西向きだと減点ということではなくて、南側に配置することも出来るのに西側に配置していると減点とか。
そういったバランスが取れているのかどうかというところに基準が設定されているような気がしています。発表を見るまでわからないのですが。

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