2014年5月31日土曜日

Low Emissivity_4

いろいろデータをまとめてみると、そもそもワタシの日射取得のイメージが間違ってた感じ。
データが取れるのが、北緯35°(東京というか静岡−京都−島根)を中心にしてプラスマイナス10度くらい。とりあえずイメージしやすい北:稚内(北緯45.4°)東京(北緯35.7°)石垣(北緯24.3°)で太陽の動きを見てみます。

もうすぐやってくる夏至の日だと、
日の出・日の入り時間(日本標準時)、南中時太陽高度は、
 稚内:3時44分〜19時25分  日照時間:15時間23分  太陽高度:68.0°
 東京:4時25分〜19時    日照時間:14時間35分  太陽高度:77.7°
 石垣:5時56分〜19時34分  日照時間:13時間38分  太陽高度:89.1°
です。(データは国立天文台HPから
北にいくほど太陽高度は低くなりますが、可照時間は長くなります。
(ず〜っと北にいくと白夜)

コレを、sin,cos を駆使して【23063】のようにまとめてみる。
(たぶん合っていると思いますが、あまり自信がない…^^;
季節ごとの壁面の方位別可照時間
南向き窓面への日射量ということで考えれば・・

ピパーチさんのいる石垣は、夏至の日の南中時の太陽高度は89.1°でほぼ真上。でも南向き鉛直面の日照時間は3時間くらいしかありません。(本当ですか・・?)
それに対して、日本最北端みたいな稚内は、夏至の日の南中時の太陽高度は68.0°なので
鉛直入射の太陽光の sin68.0° = 0.927倍。若干小さくなるとはいえ(ここまで太陽高度が上がると大して変わらない^^;)南向き鉛直面の日照時間は石垣の3倍近い(ノ゚ο゚)ノ
(計算合ってるよな??)
なので、夏至の日の南向き窓面からの日射量は
 稚内>石垣
本当ですかぁ〜?????

試しにNEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の年間時別日射量データベース(METPV-11)を見てみると、
稚内_夏至頃
石垣_夏至頃
確かに実測値からの換算で、稚内1.87(MJ/㎡)、石垣0.65(MJ/㎡)3倍近い差がありあます。
(NEDOのデータはアメダスを元データにしているので、夏至の日に近い晴天時でのデータをとっています)
グラフの面積が日射量になるので、稚内>石垣、←コレホント?

4 件のコメント:

  1. えええ∑(゚Д゚)!!!
    イメージ的に石垣のほうが
    稚内よりも日射量多い感じですが
    違うんですね!?

    南西諸島なのに!
    日の出は遅くても
    日の入りまでが長いから
    (西日は長時間直角に入る感覚)
    日照時間も長いもんだと
    思ってましたよ。。。

    恐るべし、思い込み(^◇^;)
    なぜそうなるか、は
    丸く地球を描いてみなくちゃ
    理解出来なさそう。。。
    描いてみます 笑

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    1. こんにちは。
      ワタシもいろいろ勘違いしてたみたいです…^^;
      書かれていること(条件)を
      キチンと見ないといけない、と反省( ̄ー ̄;
      ピパーチさんと切瑳たっくんまましないといけない(*'-')b

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  2. お疲れさまです。

    南向きの「鉛直面」、だから石垣より稚内の方が多い、ですよね?
    夏の「水平面」の日射量は、日本の中で石垣が一番多いわけで、それがなんとなく感覚的に、鉛直面「も」多いデショ、みたいに混同しちゃってるのかもですね。

    以前、南面に水平ルーバーを設計したことがあるのですが、南面の太陽の角度を夏冬で実際に窓まわりの詳細断面図に落としてみると、その光の入り方の違いが歴然でした。
    こんなにも、夏冬で違うんだなーと。
    逆に言うと、太陽の動きをきちんと知れば、温熱環境に対する工夫のしがいがあるんだなーと。

    試験勉強中だと、なかなか突っ込んでできないですけど、調べだすと面白いですよね。
    引き続き、記事読ませてもらいまーす!

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    1. こんにちは。
      そ、それが姫さま。どうも様子が違うみたいで・・・
      北緯35度線は、アルジェリア、チュニジア、クレタ島、・・・
      随分南のイメージだったのですが、
      東京と同じ太陽の軌跡。
      (気候は違いますが)
      稚内とミラノが同緯度〜ヽ(´o`;おちつけ

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