2015年1月12日月曜日

ユープラ_07

再試験となった沖縄県会場の「設計製図の試験」も終わったようです。
明日には採点のポイントと標準解答例も公表されると思いますが、例年どおりの内容のような気はします。沖縄県会場の試験実施後まで伸ばされたのは何かが変わったからということもあるのかもなんですが。

ユープラ参加案を見てみると、例年通り、ラクにまとまって合格しやすい案とハードルが上がってまとまりにくくなり、合格から遠ざかってしまう案とがあるように思います。公表されている合格基準等には、「設計製図の試験」は解答案の優劣により合否を判定するとは書かれていないので、6時間半でラクにまとまる案のほうが合格しやすくなるということはあるんだと思います。

設計条件をいくつかピックアップして見てみます。

〈吹抜けを適切な位置にまとまったスペースで80m2以上設け、〉
という設計条件がありました。
設ける位置をどこにするのかということもあるんですが、80m2以上という設計条件だったので(2コマ吹抜け)とされた方が大半なんですが、約200m2と要求された地域特産品売場の上部にスパン飛ばしで4コマ設けた案がユープラ参加165案中19案あります。
(他に、スパンを飛ばさない中央に柱のある吹抜け案と、休憩スペース上部に計画したものが1案づつ)
19案のランクの内訳は
 ランク1・・3案
 ランク2・・8案
 ランク3・・8案
で、合格率は15.8%とユープラ参加案合格率29.1%の半分くらいになっています。

また、店舗・料飲部門のレストランを地域特産品売場とククルためなのか1階にレイアウトした案が20案あります。
ランクの内訳は
 ランク1・・5案
 ランク2・・8案
 ランク3・・7案
で20案の合格率は25.0%。こちらもユープラ参加案の合格率29.1%より低くなっています。

どちらの条件も合格案はあるので、その事自体が条件違反になるわけではないと思いますが・・。
一般的なことをいえば、スパン飛ばしの吹抜けは熱環境的には不利になりますし、(明記はされていませんが)冷蔵庫や食品加工室のある地域特産品といったら野菜等の生鮮食品っぽい。フツーに考えれば直射日光とか避けたいだろうから吹抜けを通してトップライトからの日照を取り込むといっても説得力に乏しいような気がします。
また、レストランは「眺望への配慮」を求められているので2階に計画したほうが配慮した風に見えそう。集客性のようなことを書かれていたりもするんですが、回りに競合店があるような市街地ならともかく、おそらく飲食店はここ一件だけっぽい(コチラも明記はされてはいないんですが)。集客性も何も、他に行くところが無ければこのレストランに入るしかないような気がします。・・本当ですか?
スパン飛ばしや1階パンパン案を積極的に採用する理由があってのことなら、挑戦するのもありだと思いますが、特に理由も無いのに計画を難しくしても・・・
試験に対するスタンスは人から強要されるものでもないですし、敢て困難な道を選ぶという考え方もあるとは思いますが、合格してからも(知識及び技能の維持向上)に努めなければならない(士法22条)のですから、ただの資格試験なんかラクしてさっさと合格してしまうという考え方もありだと思います。

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