2016年4月27日水曜日

Team of the Week : Round 9

12.立川 理道 (^-^)//""
今節のベストフィフティーンみたいな感じかな。
10.トゥシ・ピシも (o^-')b


2016年4月22日金曜日

基礎代謝

代謝に関する過去問は
【05033】
快適な空調をした室内で、座って事務作業をしている人間からの顕熱の放熱量,単位体表面積当たり約50kcal/(人・h)である。

【15071】

椅座安静状態における成人単位体表面積当たりの代謝量は,約100W/㎡である。

【16011】

椅座安静状態における標準的な体格の成人発熱量は,一般に,約100W/人である。

【25203】
着席安静時における日本人の標準的な体格の成人男性代謝量は,約100W/人である。

とビミョーに聞き方が変わってきています。

ナニカアルノカ??
と思って、資料集成を見ると、こんなデータが。
基礎代謝(≠椅座安静時、空腹時、仰臥状態で安静にしているときのエネルギー消費量)ですが、乳児期は増加し満2歳くらいがピーク、20歳くらいまで低下し、以降はほぼ一定となっています。
出典は1『新生理学』(1971年)とのことなので、新たな知見ということではなさそう。

人間 ← 大人と子供とでは違うのでは(¬_¬)

成人 ← 体型によっても違うと思いますが(¬_¬)

標準的な体格の成人 ← 外人と日本人とでは違うし、性別でも違うのでは(¬_¬)

日本人の標準的な体格の成人男性

と、いちゃもんつけられながら成長してきた跡がうかがえます。試験委員も色々大変そうです^^;;;

2016年4月20日水曜日

気のせい

気のせい、オットマチガエマシタ、機能性(表示)食品に、こんなん
があるようです\(^o^)/
届出表示(科学的根拠を基にした機能性を、事業者の責任において消費者庁長官に届け出た内容)を見ると
とあります。これはもう
自分の記憶力の低下を身に染みて感じています。
とかの受験生にコソッ(  ̄ノ∇ ̄) ̄ー ̄)と教えたくなる・・・

なんですがぁ〜、
消費者庁H.P.(http://www.caa.go.jp/foods/todoke_126-150.html)へ届出内容(A134)を見にいくと 、製品の対象者は
なのだとか。何か違う、パッケージには何も書かれていませんが・・・
どうやら、
今度こそ、もとい『明日から本気出す・・・予定』
の方や、
『見せてやれ!底力』
と意気込んでおられる方は対象(≠60代、70代)ではないようです。

まあ、表示をよーく読めば、
記憶力がよくなる、とか書かれているわけではないので、

消費者の皆さんが誤認することなく商品を選択することができるよう、適正な表示 などによる情報提供が行われます。 


消費者庁:機能性表示食品に関するパンフレットより転載
よと。
ここでも、読み取り大事ということか…^^;;;

【追記】
気のせいではなく「機能」があるなら、医薬品とかトクホとして売られてもいいはずですが。なりそこな・・・オットシツレイシマシタm(_ _)m(価格ハ医薬品並ミダケドナ、と思ったのはナイショだ^^;

NICCH(アメリカ国立補完統合衛生センター)のファクトシートでは、
https://nccih.nih.gov/health/ginkgo/ataglance.htm
といったことが公開されています。
eJIM(「統合医療」情報発信サイト)に翻訳(→http://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c04/25.html)があります。
また、国立健康・栄養研究所のHFNet(→https://hfnet.nih.go.jp)の素材情報データベース「イチョウ」でも、いろいろな情報(ファクト)が公開されています

(参考)畝山智香子:「健康食品」のことがよくわかる本

2016年4月17日日曜日

人体熱負荷

人体のエネルギー代謝量(放熱量)は、空調負荷計算をするときに使用されるのですが、【05033】をみると
快適な空調をした室内で,座って事務作業をしている人間からの顕熱の放熱量は,単位体表面積当たり約50kcal/(人・h)である.・・・○(マル)
となっています。合格物語の解説にある表は、資料集成にあるものを転載しているのだと思いますが、表の単位は(W/h)。単位体表面積当たり約50キロカロリーということは、
 50 × 1.6 = 80kcal/人・h≒ 93.1W
だと思うのですが???
試験委員がヤラカシタノカ。

そもそも、「快適な空調」というのが結構アバウトな設定な上に、顕熱の放熱量といっても、夏と冬では着ているもの(clo値)が違うので、違いが出ます。
空気調和・衛生工学会(SHASE(旧HASS))の便覧とかだと、

ということのようです。
空調の設計条件を夏期26℃、冬季20℃として、その中間くらい(23℃)が快適な空調をした室内だとしても、発熱量121W/人の顕熱(SH)潜熱(LH)の割合は、着衣量が少ない夏のほうが顕熱の割合が大きくなります。こうなってくると試験問題にはならないので多分出ません・・・本当ですか?

2016年4月16日土曜日

Met

合格物語の、環境【15071】【16011】の解説にある
椅座安静時の場合,単位体表面積当りのエネルギー代謝量は,58.2W/㎡
って、どこからきた数値なのか調べてみると、旧版の設計資料集成に
エネルギー代謝量を体表面積当りの熱量で表すと、き(椅)座安静時の場合は、58.2W/m2となる(標準体格、身長177.4cm、体重77.1kg、体表面積1.8m2)。この値を1Met(metabolic rate)という。
  1Met=58.2W/m2
と書かれています。標準体格177.4cmって、デカくね?と思って、さらに調べてみたら出典はASHRAE(American Society of Heating, Refrigerating and Air-Conditioning Engineers:アメリカ暖房冷凍空調学会)のHandbook of Fundamentals (1972) のようです。椅座安静時の代謝量を測定して、アメリカ人の標準体型の体表面積(1.8m2)で割った値が58.2W/m2ということのよう。

日本人だとどうなんだろうと思って、総務省統計局のe-Stat(→https://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/eStatTopPortal.do)で検索をかけて、国民健康・栄養調査で日本人の成人の平均身長・体重のデータを取ってみると
日本人(成人)の平均身長・体重
となります。このデータから体表面積を計算(推定値)してみると、
1960年(S35年)に
 男性:1.5〜1.6m2、女性:1.4〜1.5m2
だったものが、
1975年(S50年)頃になると
 男性:1.6〜1.7m2、女性:1.4〜1.5m2
平成になる頃1985年(H2年)には
 男性:1.7m2、女性:1.4〜1.5m2
2000年代2000年(H12年)には
 男性:1.7〜1.8m2、女性:1.4〜1.5m2
というように推移しています。
  *体表面積の計算は
   デュポア式 = 身長0.725×体重0.425×0.007184
   新 谷 式 = 身長0.725×体重0.425×0.007358
   藤 本 式 = 身長0.663×体重0.444×0.008883
でしています。

さっくりと、人体のエネルギー代謝量、100W/人(60W/m2)で問題ないようです。

2016年4月13日水曜日

人体の放熱量

ご無沙汰しています。
ブログの更新が途絶えていたのは、

なんちゅ~か ブログのあり方って言うか・・・ こんなんでいいのか?
とか 思うところあり しばらく 更新やめて 中断しておりました。

というわけでもないのですが。。。
行き当たりばったり、というか言いがかりばっかりのブログですが、ちょっと落ち着いたので、復活します。


P代表に真っ向勝負というわけではないのですが、

環境【22022】の問題
室内の熱・空気環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

2.作業の程度に応じて代謝量が増えるにつれて,一般に,人体からの総発熱量に占める顕熱発熱量の比率は増加する.

[解説]
作業の程度に応じて代謝量が増えるにつれて,一般に,人体からの総発熱量(顕熱+潜熱)に占める潜熱発熱量の比率は増加する.

これって、解説になるの?(問題文をコピペしてるだけじゃね?と思ったのはナイショだm(_ _)m
ワタシの合格くんはH24年版なので、H26年の
環境【26021】
の解説はわかりませんが
(この問題は,コード「22022」の類似問題です.)
といわれても・・・なので、お節介ですが。

旧版(昭和53年発行)の建築設計資料集成の1.環境の「熱 人体のエネルギー代謝」のページをみると、人体における熱収支のところに、

 人は恒温作用を有して、その体温を常に36〜37℃の一定温度に保っている.温熱環境条件、すなわち、温度・湿度・気流・放射熱に応じて、熱生産(エネルギー代謝)と熱放出との熱収支がなされている.この関係は簡単に次のように表される.
  M=E±R±C±S
   M:熱生産量(W/h)
   E:水分蒸発による放熱量(W/h)
   R:放射による放熱量(W/h)
   C:対流による放熱量(W/h)
   S:体内蓄熱量(W/h)、
 R、Cにおいて+は放熱、−は受熱、Sにおいて+は体温上昇、−は体温降下を意味し、通常は0である。

と書かれています。
数式が書かれていたりするので、何やら難しいことのように見えるかもですが、「試験」の問題文の“人体からの発熱”というのは、通常、室温は体温以下だと想定してもいいので、ようは放熱のことになります。
あとは“よい子の科学”レベルの話で、ヒトは軽作業であれば、体表面からの輻射(熱放射)や皮膚が触れている外気の対流(熱伝達)による放熱(顕熱)と皮膚や呼気からの不感蒸泄(潜熱)の放熱で体温調整が間に合いますが、作業(運動)強度が上がれば汗をかいて調整をするようになるということ。
上手な勉強法ではないかもですが、○×の試験で正答枝を選ぶだけなら、問題文に書かれていることがイメージできれば正答枝は選べると思います。

【追記】
温度計やさんのH.P.にある研究所(→http://www.terumo-taion.jp/index.html)を覗くと、脳の視床下部で体温調節をしている仕組みの説明があります。建築士の「試験」にはでませんが^^;)