2016年4月13日水曜日

人体の放熱量

ご無沙汰しています。
ブログの更新が途絶えていたのは、

なんちゅ~か ブログのあり方って言うか・・・ こんなんでいいのか?
とか 思うところあり しばらく 更新やめて 中断しておりました。

というわけでもないのですが。。。
行き当たりばったり、というか言いがかりばっかりのブログですが、ちょっと落ち着いたので、復活します。


P代表に真っ向勝負というわけではないのですが、

環境【22022】の問題
室内の熱・空気環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

2.作業の程度に応じて代謝量が増えるにつれて,一般に,人体からの総発熱量に占める顕熱発熱量の比率は増加する.

[解説]
作業の程度に応じて代謝量が増えるにつれて,一般に,人体からの総発熱量(顕熱+潜熱)に占める潜熱発熱量の比率は増加する.

これって、解説になるの?(問題文をコピペしてるだけじゃね?と思ったのはナイショだm(_ _)m
ワタシの合格くんはH24年版なので、H26年の
環境【26021】
の解説はわかりませんが
(この問題は,コード「22022」の類似問題です.)
といわれても・・・なので、お節介ですが。

旧版(昭和53年発行)の建築設計資料集成の1.環境の「熱 人体のエネルギー代謝」のページをみると、人体における熱収支のところに、

 人は恒温作用を有して、その体温を常に36〜37℃の一定温度に保っている.温熱環境条件、すなわち、温度・湿度・気流・放射熱に応じて、熱生産(エネルギー代謝)と熱放出との熱収支がなされている.この関係は簡単に次のように表される.
  M=E±R±C±S
   M:熱生産量(W/h)
   E:水分蒸発による放熱量(W/h)
   R:放射による放熱量(W/h)
   C:対流による放熱量(W/h)
   S:体内蓄熱量(W/h)、
 R、Cにおいて+は放熱、−は受熱、Sにおいて+は体温上昇、−は体温降下を意味し、通常は0である。

と書かれています。
数式が書かれていたりするので、何やら難しいことのように見えるかもですが、「試験」の問題文の“人体からの発熱”というのは、通常、室温は体温以下だと想定してもいいので、ようは放熱のことになります。
あとは“よい子の科学”レベルの話で、ヒトは軽作業であれば、体表面からの輻射(熱放射)や皮膚が触れている外気の対流(熱伝達)による放熱(顕熱)と皮膚や呼気からの不感蒸泄(潜熱)の放熱で体温調整が間に合いますが、作業(運動)強度が上がれば汗をかいて調整をするようになるということ。
上手な勉強法ではないかもですが、○×の試験で正答枝を選ぶだけなら、問題文に書かれていることがイメージできれば正答枝は選べると思います。

【追記】
温度計やさんのH.P.にある研究所(→http://www.terumo-taion.jp/index.html)を覗くと、脳の視床下部で体温調節をしている仕組みの説明があります。建築士の「試験」にはでませんが^^;)

2 件のコメント:

  1. 「アツくなると、一般に、汗をかく」、ということだったんですね。

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    1. こんにちは。
      問題は、『室内の温熱・空気環境に関する』ことについてなので、
      荷物を運んだりとか(筋肉を動かすことの代謝が増える)で
      アツくなると、(体温を一定に保つために)汗をかく
      (潜熱としての放熱がふえる)ですかね。

      学科「試験」を受けられるのかな?
      いい準備して下さい。

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